大変長い間更新をせずに放置しまして、大変申し訳ありません。
今年度の初めに、犯罪心理学研究会の部長・副部長等の役職の引き継ぎをおこないました。
つきましては、このブログの更新者も交代になる、もしくは増えることになるかと思われます。
とりあえず、今までの更新者を「旧部長」としておきます。
新しい更新者の方は、各々ニックネームかなんか考えといて下さい。
「犯罪心理学研究会」および「ひごの守」の活動を活発化させるために、皆さん頑張りましょう。
ここから少し、旧部長の個人的な記事を書かせて頂きます。
3月11日に発生した「東日本大震災」から早くも3カ月経ちました。
TVでも震災のニュースを見る機会も、少しずつ減ってきているように思います。
震災発生から約1カ月後の4月1日より、旧部長は個人的に災害ボランティアに参加して宮城県まで行ってきました。
災害ボランティアの情報は「
ひょうごボランタリープラザ」(
別窓で開く)からのメールマガジンから。
兵庫県宍粟市から出発して、宮城県岩沼市の市営住宅で被害家屋の片づけを行うというものでした。
(1泊4日、作業2日間の2泊分車中泊。)
2日の朝に到着した現地をみて、地元高知の98年集中豪雨を思い出しました。
あたり一面の泥、枯れ枝、水圧で倒れたフェンス、公園に積み上げられた家具や家屋の残骸。
その市営住宅は海から約2km、TVでも何度も報道された仙台空港から南へ3~4kmほどの所にありました。
現地の方によると、「海側にある防風林よりも高い波だった。」とのことです。
(写真の一番奥に見えるのが防風林。この防風林自体も丘の上にある。)
その他にも
「車で50kmくらいの速度で逃げたが、津波に呑まれた。なんとか助かったが・・・・」。
「住宅の天井を壊して這い上がり、天井裏で一晩過ごした。」
など、恐ろしい体験詳しく語って下さいました。
作業はひたすら泥を集めて、それを住宅の外にかき出す事。
またすべての家具家電、タタミの他に、壊れる危険がある場合は床板なども取り外して運び出しました。
震災発生から1カ月も立っているにも関わらず、泥はたっぷりと水を含んでおり、場所によってはヘドロといって差し支えない状態で、強い悪臭を放っていました。
衛生状況が劣悪な環境で、実際に全国から派遣されたボランティアの方の中には、破傷風を発症された方もいるようです。
3カ月たった現在でも、泥かきや家具の搬出などのボランティア募集があります。
それだけ、ボランティアが足りていないのでしょう。
ただ、だからと言って兎にも角にもボランティアに行くべきか、と聞かれればそうではないように思います。
少なくとも、ある程度の心構えを持って行くのでなければ、行かない方がマシといえる事態になりかねません。
例えば、ボランティアで現地に行って、それが心理的な負担になってしまう場合です。
ボランティアに参加してからPTSDと診断された方がいる、という話も聞きます。
私自身、ボランティアの後2週間ほどは、夢の中で現地の光景を繰り返し見ました。
あと、現地の方から暴言を吐かれた、という話も聞きます。
それに対し「せっかくボランティアに行ったのに!」という声を聴きますが、お門違いというものです。
数日ボランティアで現地にいくだけでPTSDになってしまう人もいるような場所に、現地の人たちはもう3カ月もいるのです。
そのストレスはもう限界を超えているどころではありません。
そういった面を理解していなければ、無用なトラブルを引き起こしかねません。
これからボランティアに行かれる方は、「ボランティアとはどういうことか」を真剣に考え直したうえでご参加ください。
ちなみに、関西国際大学からも学生ボランティアを夏に派遣する・・・・らしいです。
まだ詳細は決まってないようですが。
※共に参加した方から写真を提供していただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
(更新者:旧部長)